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執筆者の写真takashi suzuki

構造色と生物模倣化学

「あの花」「芝桜」で有名な、御花畑駅すぐそば一代技術士事務所です。


今日は展示会のお手伝いに行ってきました。

そこで構造色という技術に出会います。

構造色と検索するとレクサスと出てきます。

構造色(structural color)とは、光の波長、あるいはそれ以下の微細構造による、

分光に由来する発色現象のことです。

例えばコンパクトディスクやシャボンには、それ自身には色がついていませんが、

その微細な構造によって光が干渉するため、キラキラと虹のように色づいて見えます。

構造色の特徴として、見る角度に応じて、様々な色彩が見られることが挙げられます。

注目は、色素や顔料が使われていないこと、色素や顔料による発色と異なり、

紫外線などにより脱色することがなく、繊維や自動車の塗装など工業的応用研究が進んでいるようです。


構造色とレクサスがどのような関係があるかというと、レクサスのボディが中南米のモルフォ蝶を模倣したことで話題になったそうです。

このレクサスは青い色のボディをしていますが青の色素や顔料は使われていないそうです。

モルフォ蝶も青い色をした蝶ですが羽に青の色素や顔料はないそうです。

ではなぜモルフォ蝶は青いかというと、鱗粉の積層構造が青色の波長だけを強く反射することで、独自の青色を出しています。

レクサスの顔料は、グレーの金属粒子と無色の硫化亜鉛の粒子なんだとか。






その他にも天然には構造色で色を出している生き物がいます。

例えば貝殻の螺鈿、玉虫・・・


生物の構造や機能、生産プロセスを観察、分析し、そこから着想を得て新しい技術の開発や

物造りに活かす科学技術」を生物模倣化学と言います。

SPEEDO社が開発したサメの肌の特徴を模倣することで水の抵抗を低減した水着

関西大学の教授が開発した蚊を模倣して痛みの少ない注射針


なかなか面白いですね。


一代技術士事務所 鈴木


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