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  • 執筆者の写真takashi suzuki

費用が高いからと言って安い処分場に変えるのは危険

廃棄物費用が高いからと言って安い処分場に変えるのは危険です.2017年7月に中国は、国内の排水、環境問題を理由に廃プラの輸入を禁止するとWTOに通告し、予定通り2017年末をもって輸入禁止が実施された。本件は、欧・米・日など輸出国にインパクトを与えただけではなく、日本国内では行き場のない廃プラの問題が発生するという事態を招いており,いずれの処分場も新規受け入れをできない状況にある.排出事業者はこの事実を理解しているだろうか.処分場は仕事いっぱいどこもおなかいっぱい.

見積もりベースで現行A社が100円/kg,B社が50円/kg,C社が120円/kgだったとする.普通ならB社に乗り換えるべきであろうが,今は普通ではない.A社を断って,B社に乗り換えたらB社は150円/kgに値上げしてきた.そんなこともあるだろう.A社に戻そうとしてもA社は当然空いた分を他の廃棄物で当てるだろうから,もうA社には戻れない.

私は工場の廃棄物費用を20%削減した経験から,当事務所でも廃棄物の削減を支援テーマの一つにしようと考えていた.そんなことを処分事業者様に話したところ2社様より甘いと諭された.独立は前途多難であるが良いタイミングでご指導いただいたと胸を撫で下すべきであろう.

今後オリンピックが控えている.観光客が増えるということはごみが増えるということ.処分事業者は新規受け入れをできない状況.炉を新調するには申請,住民説明,全てスムーズに行ったとしても稼働は3年後であろうか.

この問題に当事務所は何ができるだろうか.

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